私共は現在、量販店、学校給食、直売所、加工業者向けに、
小松菜を生産しており、日々の出荷量は少なくとも30入り200gが100ケース、
多いときでは400ケースを出荷しております。
その他にんじん、大根、クレソン等お客様の要望に応じて
富里地域で栽培できるものであれば何でも栽培をしております。
そして、周年慣行栽培ながら頻繁な土壌分析を行い
健全な土壌づくりを最重要課題としております。
おそらく土壌診断の頻度は、全国トップクラスです。
その理由は、現代の野菜で私共が一番重視すべきと思っている硝酸値。
厳密にいうと硝酸イオン濃度と言いますが、
この数字って人体にも影響を及ぼすすごく大切な数字です。
科学の進歩によって科学肥料が世に出るようになって、
野菜の栄養素はそれらが出る前に比べて格段に進歩して栄養の確保が容易になった。
でも、その半面でその肥料の過剰な施肥で
現代の野菜のほとんどがこの硝酸値が高すぎるといわれている。
小松菜やほうれん草の場合、この濃度が高いと苦みにつながります。
この数値が高くなる要因として大きい2つの原因が畑の残渣窒素とphです。
化学肥料の過剰な施肥や、連作によるphの低下などによりこの現象が起こりやすくなります。
私共の畑は有機栽培ではないけれどこの3年間この数字を良くして、
おいしい野菜を作るために土づくり、肥料の選定、肥料の量を適正にする事に
時間と労力をかけてきた。
最近になって結構硝酸値を気にする量販店などは出ており、
今回、第3者機関に依頼し、この数値を分析してみた。
通常そういった機関が記している平均値5000に対して
私共の数値は2050です。
その機関も、あまりの低い数値に大変驚いていました。
低い要因はほかの畑の方が長い間有機質の肥料が入っていることと
phコントロールを細かく土壌分析をすることにより行っている点です。
表現があっているかどうかはわからないけど
高い硝酸値は、人間に例えれば糖尿病とかに近いのかも知れない。
一番単純に言うと窒素分を多く与えすぎると
野菜はこの硝酸値が上がってしまい苦みを伴ってしまう。
もちろん窒素だけではなくほかの栄養素、数値を見る必要もある。
この苦みについてすごくわかりやすいストーリーがある。
皆さんも小松菜やほうれん草のおひたしって食べたことがあると思うんですが
大抵の場合鰹節をかけて、醤油をかけて食べる。
これって実はほとんど醤油と鰹節の味しかしない。
私共は、小松菜を食す際に醤油をかけない。
野菜の味が良ければ基本的に醤油はかけなくても十分おいしい。
これは個人的な意見だけど、醤油で苦みを消していたのかもしれない。
小松菜もほうれん草もこの硝酸値が低く
正常に生育したものはそれらをかける必要がない。
僕は医学的なことは全然わからないけれど
この硝酸値は色々な病気につながっていると聞いたことがる。
体に良くておいしい。
これ以上野菜に求めるものはないんじゃないかと思う。
私共のような農家は意外にたくさんいる。
でもそれが目立っていない。
一度苦い小松菜を食べて嫌いになったら
次食べてくれなくなる事が一番怖いことのような気もする。
今後このような情報を発信して日本にいる努力している生産者が
少しでも報われる環境が作れればうれしい。
農業生産品目 |
小松菜(月間生産25トン)
蕪(月間生産1トン)
大根(月間生産100トン)
金美にんじん(月間生産150トン)
■今後の品目予定
ラディッシュ
小豆etc
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主要取引先 |
山里食品
東京青果
ヤマヨ物流
JA富里市
宮商ベジフル
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